
初めまして、店長の田頭です。
当店は、中区幟町に店を構えて、創業119年になる老舗印章店。
広島の街とともに商売を営んでまいりました。
そのお店のネット店長をしております。
ちょっと長いですが、私がどうしてこのお店で働くことになったのか?
どういう気持ちで働いているのかを読んでいただければ嬉しいです。
【子ども時代】
私は電車に乗る事やテレビゲームをするのが大好きでした。
ゲームよりも、とにかく路面電車(もちろん広島電鉄)が大好きで、六年生の春休みに一日乗車券を買って、
写るんですを片手に電車を撮りに行くという一大イベントを経験して、少しだけ成長した気がします。
その時撮った写真はいまだに宝物です。
中学校は、安佐中学校。今まで運動とは縁が無かったにも関わらず、バレー部へ入部。
オリンピックに出た猫田選手の母校だけあり、練習はものすごくハードでした。
大変でしたが、色々体験できて面白い3年間でした。
この当時、レシーブに自信を持っていたのを覚えています。
【大きな転機】
無事、高校生活も終え、順調に大学進学。
・・・とはならず、一年遅れで大分県の立命館アジア太平洋大学へ入学。
ここで人生の転機を体験します。
この大学は、在校生の半分が外国の方。日本語以外が母国語の生徒さんが沢山います。
そんな中へ、英語を話せない私がなぜか入学。
・・・どうなるか、わかりますよね???
そうなんです、話が全くわからないんです(^^;
わからなくても、どうしても意思を通じ合わせないといけないことも沢山あります。
そんな時は、相手の話を一生懸命聞いて、
自分のつたない言葉で相手に理解してもらおうとこれまた一生懸命話します。
こういうコミュニケーションの過程で色んな事を体験しました。
アフリカから来た人たちみんなと、踊る事に・・・。
この時は踊りが分からないので、なんとなく踊りましたw
韓国の友人の引越を手伝い、振舞われた晩御飯の時は、ハングルでの会話なのでちんぷんかんぷん。
ただ、その時のキムチの味はいまだに忘れられません。
(小エビのキムチで、ものすごく甘くて美味しかったです!!)
中国の友人からは、後輩を一週間家に泊まらせてくれと言われ、見ず知らずの人と一週間同居。
数日経つと、慣れてくるものでお互い干渉せず、なんとなくうまく過ごせるようになりました。
当時の部屋は1Kだったので、プライバシーは皆無でしたw
当初、内向的だった私が人と話しをしたり、理解しようと必死になった事で
人と話をするのが大好きになった大学生活でした。
人のお話を聞く重要性と、大事さを痛感した大学生活でもありました。
【現在のおしごとについて】
大分から戻り、二年間ほど公務員試験にチャレンジするもあえなく不合格。
そんな時に、太極拳教室で知り合った弊社社長から
「前任者が辞めるので、もし良かったら弊社に来ないか?」
と誘われます。
公務員試験で筆記試験に嫌気がさしていた僕は
「筆記試験が無いのであれば入社させてください!!」
と返答。
今考えると、ものすごく失礼な返答をしていますね(^^;(社長、本当にすみませんでした)
入社してしばらくして感じたのは、印鑑という商品が大事な物であるにも関わらず、
「ほとんどの方にはなじみがあまりない商品」という事でした。
皆さん、ご来店されても「自分は買ったことが無い」とか
「昔買ったからよく覚えていない」というお話を沢山聞きました。
そういうお話をしていただく内に大学時代の経験から人のお話を聞くのが好きになっていた私は、
お客様のいろんな想いを聞いて、その気持ちに適した印鑑をおススメするようになりました。
本当に色々なお話を聞かせて頂きました。
そうして感じたのは、印鑑と言うのは人生そのものだなという事です。
「この印鑑は結婚した時に両親から買ってもらって・・・」
「社会人になる息子へのプレゼントに・・・」
「子どもが生まれて、これからのこの子の人生が少しでもよくなるように印鑑を作りに来た。」
など、人生の転機で印鑑を作る物という認識を深めていきました。
【私の目標・夢】
私は今年33歳になります。
まだ結婚をしていませんが、
結婚をする時には、彼女に実印をプレゼントしようと考えています。
印鑑を贈るというのは、リングを贈る様に素敵ではないですし、花束の様な華々しさもありません。
でも、実印が急きょ必要となった時などに大事な人を焦らせたくない。
そして、先の話ですが、
「私の実印があるでしょう。この実印、結婚した時のプレゼントにもらったのよ。
ほとんど使う機会がなかったけれど、あるだけでなんだか嬉しいのよね」
みたいな事を子どもたちに言ってもらえたらと夢見ています。
私の場合は上記の様な結婚の話ですが、お客様それぞれに
「出産記念」
「大学入学祝」
「社会人祝」
「結婚祝」
などで気持ちを込めて印鑑をおつくりになられると思います。
私の様に結婚のプレゼントとして、
新しい命が生まれた記念、
大学入学のお祝いに、
社会人入試で社会の荒波へ漕ぎ出る相棒として、
購入を考えているあなたの想いを受け止め、
その気持ちを反映した印鑑で満足して頂ける仕事をさせていただくこと!!
それが私の目標です。
長文でしたが、読んでくださって本当にありがとうございます。